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イギリス原産の古い犬種であるフォックス・テリアは1790年頃、既に存在していたと考えられています。白色に斑、短毛のフォックス・テリアとおぼしき犬が版画や絵画に描かれていました。ワイアー・ヘアード・フォックス・テリアは100年近くに渡り合衆国ではスムース・ヘアードと共に、同種のフォックス・テリアとして登録、出陳されていました。犬種標準がAKC理事会によって分離され、認可されたのは1984年12月11日の事。また、それらの犬種標準が適用されるようになったのは、1985年6月1日からです。
非常に勇猛果敢な犬種であり、猟欲が旺盛。ハンターからとても信頼を得てきました。というのも、注意力と好奇心に富み、敏感で用心深く、かつ俊敏、いつも何かを待ちかまえているハンターとしての天性の素質によるものです。しかしそれとは反対に非常に友好的で快活、適応性に優れ理解し理解される、心から信頼できるパートナーとなるでしょう。
【全体的外観】(AKCスタンダードブック参照)
この犬種は用心深くてすばしこく、鋭敏な表情で、少しでも刺激されるとすぐ興奮する。性格は、目の表情や耳と尾の動かし方でわかる。小さな体にがっしりした骨格が必須要素である。しかし、だからといってフォックス・テリアが不恰好であるとか、洗練されてないというのではない。スピードと持久力も、体力とおなじくらい重要である。この犬種も絶対に肢が長すぎたり、短すぎたりしてはならない。入念につくられた背の短い猟犬らしく、広い大地を駆け回る。注意点としては、歩様に支障をきたしたり、作業犬または事故による古い傷痕を問題にして、犬がドッグ・ショーに出る機会を摘んではならない。
『当犬舎は、頭部の美しく健全なゲイト(歩様)のワイアーを目指しアメリカとイギリスの血液を使いながら、Sir Johnのラインブリードをしています。1988年から多くのワイアーをドックショーにハンドラーとしてエントリーし評価をいただいています。その経験をもとに、2001年からブリーディングを始めました。ワイアーの魅力は、美しさと1頭1頭のマーキング(模様)が違い、変化があることダンディなルックスなどなど沢山あります。是非、家族に迎えてあげてください。』 露木 浩
現代の必要条件によれば、標準サイズの均整のとれた犬の体高は、キ甲までで39.4p 体の釣合いからいってメスはそれより低い(39.4p)をこえてはならないことになっている。また、キ甲から尾の付け根までの背の長さは30.5p以下である。そして、相対的な釣合いを保つために、頭部は後述するように17.8p以上18.4p以下とすべきである。これらの寸法から割り出したショー用の犬の体重は8.2s、メスの体重は約1s少ない。これより0.45sぐらい多くても少なくてもよい。犬は均整がとれていなければならない。これは、他の特定部分に対するある特定部分の正確な割合として定義されるかも知れない。バランスはテリアの解剖学の要となるものである。 考慮の対象とすべき点は、頭蓋と口吻、頭部と背、キ甲での体高、肩端から坐骨幅までの体長などの相対的な釣合いである。とくに体高と体長の長さが同じならば、理想的なプロポーションといえるであろう。さらに付け加えると、頭部の寸法は正確に測れるが、キ甲までの高さや背の長さと被毛は、およその寸法である。あくまでもブリーダーや出陳者の参考に供するために記したまでで、これらが厳重な規則というわけではない。
よく発達した正しいサイズの成犬の頭部の長さ 後頭骨の後ろから鼻孔までの長さをカリパスで測る 17.8p以上18.4p以下である。体の釣合いからいくと、メスの頭の長さはこれより短い。ふつうこれ以上長いものはオーバーサイズまたは背の長い犬ということになる。しばしば自然が気まぐれを起こすと正しいサイズのテリアでも頭の長さが19.1pあることもある。頭部の均整がよくとれていると、頭蓋と口吻のながさにはほとんどちがいがみられない。しかし、口吻のほうが目立って短いと、頭部が貧弱で未成熟に見えるので欠点になる。
一方、目の位置が頭蓋の上のほうで耳に近すぎると、頭部が他犬種のように見えるので欠点になる。表情は鋭く、知性的である。目は小さく暗色で深く付き出目ではない。目の形は限りなく円に近い丸である。目と目の間はあまり離れていない。黄色っぽい目は最大の欠点である。耳は、ほどよい厚さのV字型で小さい垂れ耳。すっきりと折れた耳は、頬の近くまで垂れている。耳の折れ線は、頭蓋よりかなり高い位置にある。ハウンドの耳のように頭の真横にぶら下がっている耳はテリア種の特徴ではない。
【失格】 断耳を施された耳、チューリップ・イア,ローズ・イア。頭蓋のトップラインはほとんど水平で、目に向かってわずかに傾斜し、除々にせばまっている。成犬の頭蓋の正しいサイズは、カリパスで測って一番広いところで、直径3,1/2(8.9センチ)を超えない。体の釣合いからいくと、メスの頭蓋はこれより狭い。これより広い頭蓋は下品、これよりかなり狭い頭蓋はメスっぽいといわれる。前顔部は目から口吻にかけて除々にせばまり、額との接点で少し傾斜しているが、目の下で肉が落ち込んだりディッシュ・フェイスであってはならない。目の下は張っているが、わずかにチズリングも見られ、端正な顔立ちで、くさび形をしていない。望ましいのは丈夫な白い歯が並んでいることで、顎の骨が発達しすぎているのものは不必要で見苦しい。その原因の一つはいわゆるチーキーで、張り出した丸い頬の輪郭を示す。鼻は黒い。失格―ホワイトあるいはダッドレー・ノーズ、白または赤の斑点が著しく多い鼻。口―上顎も下顎も頑丈でたくましい。歯は、万力のように、ぴったり合う鋏状咬合で、下の犬歯が上の犬歯の前にきて、上の切歯の先が少し下の切歯と重なる。失格―アンダーショット、オーバーショットのひどいもの。
胴 ―首はすっきりしていて筋肉質。かなり長くてスローティネスではなく、側望では優雅な曲線を描いている。背は短くて水平で、たるみはない。腰部は筋肉たくましく、ほんの少しアーチ状になっている。たるみは、キ甲の真後ろの背の部分が少しでもへこんでいる状態や、最後の肋骨と寛骨との間が短すぎるときには、腰部の部分が短い、肋骨がよく後方に伸びているといわれる。もし首が十分に長くて自由に動けるのならば、テリアの背が短すぎるということはほとんどない。メスは、オスより胴が少し長い。胸は広くないが深い。狭すぎる胸も広すぎる胸も、望ましくないという点ではほとんど同じである。胸や前胸部が深すぎると、テリアが地面にもぐるときに障害となる。前胸部は深く、前の肋骨は適度はアーチ状をし、後ろの肋骨はよく張っているが切れ上がっている。尾は高めの位置に付いていて、旗がなびくように揺れるが背の上にかぶさったり巻いてはいない。かなり骨太でたくましい。3/4残して断尾すれば、だいたい適当な長さになる。それぐらいの長さだと、作業テリアハンドリングするときに握れるからである。あまり短い尾は、作業用にもショー用にも向かない。
前望では、肩は首との接合部から肩端に向かって急峻に下降しており、ほっそりしている。側望では、肩は長く、後ろによく寝ている。そして肩端からキ甲にかけて、後方へと傾斜している。キ甲は常に明確である。テリア、または猟犬にとって望ましいのは肩がよく後ろに傾き、背が短くなり前肢は長くなることである。肘は胴に平行で、脇腹に触れずに動かすことができる。移動するにあたっても前肢は曲げない。どこから見ても、前肢はまっすぐで、足に至るまで骨太である。足は丸く、こぢんまりしていて大きくはない。パッドは頑丈で弾力がある。指はほどよいアーチ状を示し、内向きでも外向きでもない。形のよい前肢や足を持ったテリアの爪は、道路の表面で擦れて短い。体重は、指のパッドと踵の間で均等に分担する
かっしりしていて筋骨たくましく、尻を落としたり、窮屈そうであってはならない。腿部は長くてたくましい。スタイフルはよく湾曲していて、内向きでも外向きでもない。飛節はよく曲がって、地面の近くにおり、後望では、飛節は互いに平行になっている。後?で最悪の形は、短い下腿部とまっすぐなスタイフルが組み合わさったものである。その理由は後肢が推進力の手段となっているからである。移動時も後肢は曲げない。後ろ足は前足と同じ。
最上の被毛はブロークンで、針金状の濃い毛がややよじれて(ヤシのドアマットのように)生えている。かたい毛が密生しているので、指でかき分けても地肌が見えない。これらのかたい毛の根元には、もっと短くて柔らかい毛(いわゆる下毛)が生えている。脇腹の被毛は、背や四肢ほどかたくはない。最もかたい毛の中には縮れた、あるいは少し波打ったものもあるが、巻き毛は非常に好ましくない。上顎と下顎の毛はぱさぱさしていて濃い。被毛の長さは、肩と首の周りが約3/4〜1インチ(約2〜2.5センチ)、キ甲部、背、脇腹、四肢のあたりは少し長くて1,1/2インチ(3.8センチ)である。これらの寸法は出陳者の参考に書いたまでで、必ずこの長さでなければならないということはない。というのも、被毛の長さは気候や季節に左右されるし、個々の犬によってもちがうからである。ドッグ・ショーの審査員は当日どんな被毛なら十分なのか、自分の意見をまとめておかなければならない。
全体的にホワイトを占める割合が多い。ブリンドル、レッドやレバーの斑点は好ましくない。これ以外はとくに重要な点はない。
歩き方また動きは、犬の構造のよしあしを表すものとして重視されている。歩くとき、テリアは四肢を曲げずに前に出す。前肢は肩に対して垂直で、時計の振り子のように脇腹と平行に振る。主に後肢が推進力をもたらす。テリア種の完璧な歩様に必要な条件は、長い大腿部とスタイフルのところで十分に湾曲にしたたくましい下腿部である。スタイフルは、飛節を前に強く押し出したり引っ込めたりする働きをする。犬が近づいてくるのを前望すると、前肢はずっとまっすぐなままである。肘と肘、足と足の間隔は同じである。犬が動かないときは、肩が少し外側に傾いていても見分けるのは難しいが、動き始めるとすぐ、欠点―あればの話であるが―わかる。そのときは、前足が交差したり、ジグザグに進んだり、体が沈んだりするからである。逆に、犬も肩幅が狭すぎると、パドリング歩様となる。飛節が内向きに―カウ・ホック―付いていて足が外向きになると、推進力が著しく損なわれる。飛節が外向きに付いていて後ろ足が交差する傾向があると、不格好によろよろ歩く。
この犬種は用心深く、すばしこく、鋭敏な表情で、少しでも刺激されるとすぐ興奮する。 【失格】○断耳を施された耳。チューリップ・イア、ローズ・イア。○ホワイトあるいはダッドレー・ノーズ、白または赤の斑点が著しく多い鼻。○アンダーショット、オーバーショットのひどいもの。
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